三星葱
台湾の葱といえば三星葱というくらい有名だ。日本でいう九条ねぎみたいなものだ。
三星とは台湾北東部の宜蘭県にある三星郷という地名からきている。
青葱文化館というテーマパーク?もあるほどだ。
台湾北東部は海からの季節風の影響を受け、それが山にぶつかることで雨雲が発生しやすく雨が多い地域として知られている。
有名な九分も雨が多いし、台北から宜蘭に抜ける道路である北宜公路もいつも雨が降っている。
余談だが、筆者は宜蘭で「ワイパー付きウインドシールドのあるスクーター」を見ている。というか、宜蘭でしか見たことがない。あれを見て、「ああ、宜蘭は本当に雨が多いんだ」と感じたのだ。いつか買って日本に持っていきたいと思っているがまだその夢はかなっていない。
雨が多く冷涼なほかに、水がきれいなことがあげられる。三星郷があるのは蘭陽平原といわれるところで、中央山脈と雪山山脈の間から流れ始める蘭陽渓が貫いている。国際的なコンペティションで賞を数多くとっているウイスキーメーカーのカバランも宜蘭にある。
そして、蘭陽渓の沖積台地からなる水はけのよい土地があり、昼と夜の気温差が大きい。こういった青葱の栽培によい条件がそろっているのが三星郷なのである。
なお、統計によると「青葱」として生産量が一番多いのは彰化県、雲林県であり宜蘭県は第3位である。
これには理由があり、台湾で栽培されている青葱は大きく2種類あり「四季葱」と「北葱」がある。四季葱は日葱などとも呼ばれ、日本の九条ねぎと同じ種類で冷涼な気候を好む。一方で、北葱は台湾北部で栽培が多かったことからそう呼ばれ、葉が固く、暑さに強いため台湾西部での生産が多い。
やはり、四季葱としては宜蘭が一番なのだ。
日本での葱の栽培は溝を掘ってそこに一列に葱を飢えて土寄せすることで軟白し、白い部分を多くする。台湾の宜蘭では全く異なる方法で栽培している。
まず、水はけをよくするため、大きなかまぼこ状の畝をつくる。そこに乾燥を防止するために稲わらをかける。
そして、畝に特殊な器具で穴をあけて分けつした葱をストンストンといれていく。
畝間には水を張り巡らしたりしており、その土地の気候に合わせた栽培方法があってこそなのだと思う。
資料来源
https://kmweb.moa.gov.tw/subject/index.php?id=73
https://fae.moa.gov.tw/map/food_item.php?type=AS01&id=148
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